プログラミング

ドローンプログラミングでできることは?おすすめの言語や製品も解説!

「ドローンプログラミングに興味があるけど、具体的に何から始めればいいの?」

「初心者はどんな言語や製品を選べばいいの?」

このようなお悩みを持っている方は多いのではないでしょうか!?

ドローンプログラミングに興味を持ったあなたに向けて、ドローンプログラミングとは?というところから、ドローンプログラミングで出来ることや、オススメの言語や製品まで徹底解説していきます。

ドローンプログラミングとは?

「ドローン」という名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、「無人であり、遠隔操作または自動操縦で飛行できる、200g以上の重量の機体」と定義されています。

元々は軍事用に使用されていたものが、近年、急速に一般の人たちに広まり、娯楽、趣味用、競技用、そして、農業等の産業用など様々な場面で使用されるようになりました。

その中でも、プログラミングを用いることで自由自在に操縦することができる、「教育用のドローン」が登場してきたのです。

教育用のドローンを使ったプログラミング教育は、小学生低学年から大人まで幅広く、楽しみながらプログラミングを学べるため、とても注目が高まっています。

ドローンプログラミングでできること3選

ドローンプログラミングでは主に以下の3つのことができます。

  • ドローンを自由自在に操ることができる
  • プログラミングの学習を楽しみながらできる
  • ドローンエンジニアとして仕事ができる

プログラミングの勉強ができるだけでなく、ドローンの操作を純粋に楽しんだり、身につけたプログラミングスキルを活かして、就職することもできます。

1つずつみていきましょう。

ドローンを自由自在に操ることができる

ドローンプログラミングを学ぶことで、ドローンを自由に操ることができるようになります。

離陸から、飛行ルート、そして着地までを、自分で決めた通りに自動で操ることができるのは、ドローンプログラミングの醍醐味です。

特に免許や資格がなくても、ドローンを飛ばして空撮をすることができたりするので、YouTubeの動画で見るようなものをあなたも撮影できるようになります。

実際に空撮を行う時は、ドローンの禁止区域の場合、許可が必要になってくるので注意してください。

プログラミングの学習を楽しみながらできる

一般的に、プログラミングの挫折率は9割近いと言われています。

その中でも、「モチベーションが落ちてしまった。」という理由で挫折してしまう人は、一定数います。

ただ、ドローンプログラミングは、小学生でもできるように難易度が低めに設定されている製品が発売されていたり、実際に「ドローンを飛ばす。」という明確な目標があったりするため、挫折しにい環境が整っています。

「ザ・勉強!」といったように構えずとも、楽しみながらプログラミングの勉強ができることも魅力の1つです。

ドローンエンジニアとして仕事ができる

ドローンプログラミングを学ぶことで、それを仕事にすることもできます。

実は、ドローン市場は急成長してるにも関わらず、開発のための知識やスキルを持ってるエンジニアが圧倒的に足りていないのが現状です。

このような売り手市場なので、求人を見てみると「未経験OK」のものもあるので、エンジニアとしての就職や転職を考えている人に、ドローンプログラミングはオススメです。

ドローンプログラミングを学ぶ3つのメリット

ドローンプログラミングを学ぶ3つのメリットはこちらです。

  • 市場価値の高いスキルが身につく
  • 論理的思考力や問題解決能力が身につく
  • 趣味としても楽しめる

このように、ドローンプログラミングを行うことで、エンジニアや他の仕事をする上でも必要な能力を身につけることができたり、純粋に趣味として楽しむことができたり、多くのメリットがあります。

市場価値の高いスキルが身につく

後に詳しく説明しますが、ドローンプログラミングを行う上で、学ぶ言語は市場価値が高いものが多いです。

特に、「Python」という言語はドローンプログラミングだけでなく、AI開発やデータ分析、解析などもすることができるため、市場価値がとても需要が高く、将来性も抜群な言語です。

プログラミングと聞くと、堅苦しくて、難しいイメージを持たれる人が多いですが、このようなスキルを、楽しみながら身につけることができるのは魅力ですね。

論理的思考力や問題解決能力が身につく

ドローンプログラミングに限らずですが、プログラミング開発にはエラーがつきものです。

エラーが発生した時に、解決方法を見つけるためには、同じようなエラーの解決方法がないかを検索かけたり、あらゆるパターンを想定して一通り試してみたり、可能ならば質問してみたりする必要があります。

この過程で、論理的思考や問題解決能力が徐々についていきますが、実は、この能力を子供達に身につけさせるために、小・中学校でのプログラミング必修化は行われたのです。

このように、非常に重要視されている能力を育むことは、あなたがエンジニアやIT系の仕事をしていなくても役に立ちます。

趣味としても楽しめる

ここまでは、仕事や勉強の役にたつスキルが身につくものとして、ドローンプログラミングのメリットを紹介してきましたが、純粋に趣味として楽しんでいる人も一定数います。

空からの雄大な景色を撮影することができるので、旅行先にドローンを持って行ったり、撮影した動画を動画編集したり、ドローン仲間で集まったりして、趣味の1つとして楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

ドローンプログラミングが実際に活用されている例

実は、ドローンプログラミングは私たちの生活の身近なあらゆるところで、活用されており、ドローンプログラミングの技術と他のスキルを掛け合わせることで、非常に需要が高いスキルになることもあります。

もし、あなたがドローンプログラミングのスキルを磨いて仕事にしたいと思うならば、ぜひ、参考にしてください。

農業

農業の効率化を目的として、ドローンを用いた農薬の散布が行われています。

飛行ルートをプログラミングを組んで、自動飛行させることもあり、人員削減にもつながります。

農業業界の高齢化や人手不足に伴い、需要が高まっている仕事です。

警備

こちらもドローンプログラミングの自動飛行技術を用いて、警備の人員削減や効率化を目的としています。

人間では巡回しきれない範囲の警備ができるため、さらなるセキュリティの向上に役立ちます。

ドローンスクールの講師

学校教育でも、プログラミングが導入されたこともあり、ドローンを使ってプログラミングを学ぶことができるドローンスクールの人気は高まっています。

人材育成のため、ある程度のコミュニケーション能力と指導力は必要ですが、あなたがドローンプログラミングのスキルを身につけられれば、今度は講師側として、指導することが可能になります。

ドローンプログラミングのオススメ言語

「ドローンプログラミングの概要やメリットが分かったけど、具体的にどうやって始めればいいの?」って人に向けて、まずは、ドローンプログラミングをする上で、オススメの言語をご紹介いたします。

オススメの言語は、以下の4つです。

  • Python
  • C言語、C++
  • Swift
  • Scratch

それぞれの特徴を解説していきます。

Python

先程もご紹介した「Python」ですが、文法がとてもシンプルで初心者の方にもオススメの言語です。

ドローンプログラミングをする際も、Pythonには、便利な機能をまとめたものであるライブラリが豊富にあるため、よく選ばれている言語です。

また、ドローンプログラミングだけでなく様々な領域で人気の言語ですので、ドローンを動かしていくことで、プログラミングを学ぶきっかけにしたいという人にオススメの言語です。

C言語、C++

「C言語」は歴史の長いプログラミング言語であり、現代においても分野によっては頻繁に使われている言語です。

「C++」はC言語を元に、オブジェクト指向などの機能を追加されたものであり、C言語と一緒に使われることが多い言語です。

また、高速なプログラムを書くことができるため、処理速度の速さが求められるドローンプログラミングと相性がいい言語となっております。

比較的、どちらの言語も難易度が高く、プログラミング初心者の方にはハードルが高い言語ですが、他の言語をある程度触ったことがある人にとってはプログラミングの基礎を改めて固める意味でもオススメの言語です。

Swift

「Swift」はApple社が発表しているプログラミング言語です。

iOSのアプリを開発する際によく使用される言語であり、コードがシンプルで初心者でも書きやすく、処理速度がとても速いというところが特徴です。

Apple社のプログラミング学習用アプリ「Swift Playgrounds」を使えば、ドローンやロボット、楽器などのプログラミング開発がSwiftでできるようになります。

Scratch

「Scratch」は「小学生でも書けるプログラミング言語」と言われているくらい、複雑なルールがなく、直感的に開発ができるのが特徴です。

ガッツリ、プログラミングを学ぶというよりも、楽しみながらコードを書いてプログラムを動かすイメージを掴むことができるので、プログラミングに興味を持つきっかけとして非常にオススメです。

Scratch自体は非常にシンプルで、産業などの用途でScratchを使って動かすことができるドローンはほとんどないので、Scratchは教育用のドローンにおいて頻繁に活用されています。

ドローンプログラミングのオススメの製品

次に、実際にどんなドローンの製品がオススメなのかを紹介します。

今回紹介するドローンプログラミング製品は以下の6つです。

製品名 DJI Tello DJI Tello EDU CoDrone EDU CoDrone Lite CoDrone Pro クワッドコプター Parrot Minidrone Mambo Fly
ブランド DJI DJI Robolink Robolink Robolink Parrot
対応言語 Scratch Scratch/Python/Swift Blockly/Python Blockly/Python Blockly/Python/Arduino Scratch/Python/Swift など

まずは、簡単にドローンを飛ばしてみたいという方から、ガッツリ、プログラミングを学んでみたいという方まで、それぞれにオススメのドローンを紹介していきます。

Tello シリーズ

「世界一楽しいドローンを作る」

そんな想いを胸に設計されている「Tello」シリーズのドローンを紹介します。

比較的、お手頃な値段で本格的なドローン操作をしながらプログラミング学習が楽しめるため、ドローンプログラミング初心者の方にはとてもオススメです。

DJI Tello

ブランド DJI
発売日 2018/3/30
重量 81.6g
最大速度 8m/s
最大フライト時間 13分
対応言語  Scratch

子供から大人まで楽しめるドローンプログラミング初心者に最適な商品です。

最新の技術を搭載した高性能トイドローンで、スマートフォンを取り出すだけで直感的な操作をすることができ、豊富なフライトアシスト機能でドローン撮影を楽しめます。

価格も他のドローンに比べてお手頃で、撮影機能も充実しているため、純粋にドローンを飛ばしてみたい人、ドローンプログラミングの感覚を掴んでみたい人にはオススメです。

DJI Tello EDU

ブランド DJI
発売日 2018/3/30
重量 87g
最大速度 8m/s
最大フライト時間 13分
対応言語 Scratch/Python/Swift

DJI Tello EDUは上で紹介したDJI Telloより、さらに高度なコマンドと充実したデータインターフェイスが備わっている一台です。

さらに、DJI Tello EDUはScratch/Python/Swiftなどの多くの言語に対応していますが、DJI Tello EDUアプリがあるため、ダウンロードすればすぐにプログラミングが始められるのも魅力になります。

ドローンプログラミング初心者でも、複数台のDJI Tello EDUを一台のデバイスで操作できるため、ドローンの編隊飛行も可能です。

CoDrone シリーズ

「CoDrone」は、手のひらサイズのミニドローンで、繰り返しプログラミングしながら、ドローンの飛ばし方が学べる、ドローンプログラミングの学習ツールです。

本体は自分で組み立てられるようなシンプルなパーツで構成されていて、耐久性も高いので子供でも安心して遊んだり、プログラミングの学習ができます。

CoDrone EDU

ブランド Robolink
発売日 不明
重量 57g
最大速度 不明
最大フライト時間 8分
対応言語 Blockly/Python

「CoDrone EDU」は教室でのプログラミング学習のために作られたドローンです。

Pythonまたは、ブロックを積み重ねてプログラムを組めるBlocklyを使って操作もできるため、プログラミングを直感的に学ぶことができます。

また、教育用のカリキュラムがついているため教える側にとっても、教育教材として導入しやすくなっています。

CoDrone Lite

ブランド Robolink
発売日 不明
重量 24g
最大速度 不明
最大フライト時間 4分
対応言語 Blockly/Python

こちらは、非常にシンプルなため、お子様でも操作が可能なドローンです。

CoDrone EDUと同じく、Pythonや、ブロックを積み重ねてプログラムを組めるBlocklyを使って自動操縦をすることができます。

また、タブレットPCやスマートフォンを使っての遠隔操作も可能です。

CoDrone Proクワッドコプター

ブランド Robolink
発売日 不明
重量 36g
最大速度 不明
最大フライト時間 6分
対応言語 Blockly/Python/Arduino

こちらもCoDrone Liteと同様の動きをしますが、ワンランク上の本格的な開発をしたい方向けの「Arduino」というマイコンと互換可能なリモートが付属しています。

後をついてきたり、レーザーで戦ったり、迷路を通り抜けるなど自由自在にドローンを操ることができるのが特徴です。

マイコンとは、電子機器を制御するための小さな電子部品のことです。

Parrot

Parrot社は1994年に創業のフランスのメーカーで、ドローンの先駆けの企業です。

小さな子供でもできるような、簡単なプログラミングによって様々な機能があるドローンを販売しています。

Parrot Minidrone Mambo Fly

ブランド Parrot
発売日 2017/11/2
重量 63g
最大速度 不明
最大フライト時間 9分
対応言語 Scratch/Python/Swift など

小さく軽量で、自動でホバリングしてくれるParrot社のドローンで、対応する言語の数が多いため、様々な言語を学ぶことができるのが特徴です。

オプションパーツがセットになっているパッケージも発売されていて、実際に運転しているような疑似体験ができるなど、よりドローンの操作を楽しむことができます。

ドローンプログラミングの学習にオススメの教材2選

ドローンプログラミングは初心者向けの製品も多いため、ただドローンを飛ばしたりしたいだけならば、わざわざスクールなどに通わなくても独学で可能な場合もあります。

あなたが独学でドローンプログラミングをやってみたいと思った時に、オススメの教材を2つご紹介します。

教材名 DRONE STARプログラミング 空飛ぶプログラム~ドローンの自動操縦で学ぶプログラミングの基礎
出版社 ORSO シーアンドアール研究所
発売日(配信日) 2018/04/17 2020/02/22

1つずつ特徴を紹介していきます。

DRONE STARプログラミング

出版社 ORSO
配信日 2018/04/17

こちらはTelloと対応したプログラミング学習のためのスマートフォンアプリで、難しいコードを書かなくても、ドローンを直感的にプログラミングで動かすことができるため、プログラミング思考を身につけるために最適です。

プログラムが完成し、実際にドローンが飛行する様子を、「検証動画」として撮影する機能が搭載されているため、動画を見ながらプログラムを再編集するといったように、PDCAを回しながら学習を進めることができます。

価格は4つのプランに分かれており、個人のユーザーに向けても、法人や学校関係者に向けても、それぞれにあったプランが用意されています。

空飛ぶプログラム~ドローンの自動操縦で学ぶプログラミングの基礎

著者 株式会社ドローンエモーション
出版社 シーアンドアール研究所
発売日 2020/02/22

こちらは、先ほど紹介した「DJI Tello EDU」を用いて、ブロックを並べてプログラミングをする方法や、Pythonを使ったプログラミングをする方法を学ぶことができる本です。

プログラミングについてほとんど知識がない初心者の方でも、どうやってプログラミングを身につけていけばいいのかというところから、1つずつドローンを楽しく飛ばしながら学べるようになっています。

プログラミングをこれから学ぶ、小・中学生に特にオススメです。

【まとめ】ドローンプログラミングに挑戦してみよう

ドローンプログラミングについて詳しく解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?

近年は学校教育にもプログラミングが追加されるなど、プログラミングの注目度はかなり高まっています。

初心者にとっては少しとっつきにくいプログラミングを、楽しくドローンを飛ばしながら学ぶことができるのは魅力的ですね。

また、学習の面だけでなく趣味としてドローンを飛ばすことを楽しむなど、様々な目的でドローンプログラミングは使われています。

ぜひ、あなたもプログラミング学習やドローンの自動操作を、ドローンプログラミングを用いて、楽しみながら挑戦してみてください。

【Q&A】ドローンプログラミングについてよくある質問

ここでは、ドローンプログラミングでよくある質問を紹介します。

実際にドローンプログラミングをやろうと思った時に、必ず疑問が出てくると思いますので参考にしてください。

Q.ドローンプログラミングに興味があるけど、規制が気になります。

A.航空法で、空港付近、地表から150m以上上空、人口集中区域などの場所では、無許可でのドローンの飛行が禁止されている箇所があります。

この付近でドローンを飛ばす場合は、航空局からの許可承認が必要になります。

こちらは、100g以上の重さ(バッテリー重量含む)のドローンが航空法の対象となるので、今回紹介した、教育用の小さなドローンは対象にならない場合があります。

また、100g未満のドローンでも国会議事堂や皇居などの重要施設の上空では、ドローンを飛ばしてはいけないという小型無人機等飛行禁止法なども定められています。

ドローンを飛ばす前は、その区域の法律や条例を必ず確認するようにしてください。

Q.プログラミングが全くの未経験なのですが、挫折せずに取り組めるでしょうか?

A.おすすめの製品の項目でもご紹介した通り、Scratchなどの非常に易しい言語が使われている製品も発売されています。

小学生でもプログラミングを組んで、ドローンを飛ばすことができるような製品も発売されているので、自信がない人は自分のレベルに合った製品を選んでみてください。

また、未経験でもドローンプログラミングを通して、プログラミングスキルを身に付けたい人には、教室やスクールなども開講されているので、一つの選択肢としてオススメです。

Q.ドローンプログラミングを学んで仕事にしたい時に、資格は必要になりますか?

A.ドローンプログラミング関連の仕事に就きたい時に、資格取得はマストではありません。

ドローン関連の資格は複数存在しますが、その全てが民間資格であり、任意のものとなっております。

そこまで、専門性が高いわけではないので、入社後に資格を取得する程度の感覚で問題ありません。

しかし、基本的な操縦のスキルだけでなく、ドローンの専門的な分野(空撮、農業、測量)をやりたいならば資格が必要になってくる場面もありますので、注意が必要です。

求人などを検索すれば、未経験OKのものもあるので見てみることをオススメします。

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