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エンジニアの平均年収や平均年収を上げる方法について解説!

エンジニアを目指している方やエンジニアとして働いている方は年々増加しており、今後も人気の職業であり続けていくことが予想されています。

しかし、エンジニアと言ってもさまざまな職種があり、職種によって業務内容や必要なスキル、平均年収などが大きく違います。

中には、平均年収が低い状態で長年働いているエンジニアも多いです。

エンジニアとして活動している方は、エンジニアの平均年収や年収を上げるための方法、平均年収の高いエンジニアの特徴について気になることが多いと思います。

今回は、エンジニアの平均年収や年収を上げる方法、平均年収が低い理由などをわかりやすく解説します。

エンジニアの平均年収

エンジニアの平均年収は、転職サイト「求人ボックス」によると約494万円(2023年3月10日時点)です。

参照:求人ボックス 給料ナビ

国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、2021年の日本全体の平均年収は443万円なので、エンジニアの平均年収の方が少し高い傾向にあります。

そのため、エンジニアとして活動している方の多くが十分な所得を得ているという印象を抱きますが、エンジニアといっても職種や年齢、地域などによって、平均年収が大きく違います。

ここでは、エンジニアの職種・年齢・地域別の平均年収と他業種の平均年収の比較を解説します。

エンジニアの職種別の平均年収

エンジニアの職種別の平均年収は、主に以下の通りです。

職種 平均年収
ネットワークエンジニア 778.2万円
バックエンドエンジニア 600万円
セキュリティエンジニア 600万円
クラウドエンジニア 597万円
ITコンサルタント 590万円
システムエンジニア 568.9万円
組み込み系エンジニア 550万円
ソフトウェアエンジニア 525万円
プログラマー  445万円
ゲームエンジニア 440万円
データベースエンジニア 400万円

参照:求人ボックス 給料ナビ

上記の表で最も平均年収が高い職種は、ネットワークエンジニアです。

ネットワークエンジニアとは、ネットワークシステムの設計や構築、運用・保守などを行うエンジニアです。

主に、ネットワーク全般の知識やクライアントのヒアリング、コミュニケーション能力やトラブル対応を行うための問題解決能力などが求められます。

また、無線LANやDNS、メールやWebサーバー、アプリケーションサーバー、クラウドに関する知識も必須とされています。

ネットワークエンジニアは専門性の高い知識やスキルなどが必要な職種なので、エンジニアの中でも平均年収が高くなってます。

そして、上記の表で最も平均年収が低い、ータベースエンジニアは、データベースの開発や設計、管理・運用などを行います。

主に、データベース全般の知識やセキュリティに関する知識や責任が求められ、地道な作業が多いことが特徴的です。

エンジニアの年齢別の平均年収

エンジニアの年齢別の平均年収は、主に以下の通りです。

男性

年代 平均年収
20〜24 339万円
25〜29 447万円
30〜34 541万円
35〜39 589万円
40〜44 639万円
45〜49 659万円
50〜54 695万円
55〜59 682万円

女性

年代 平均年収
20〜24 345万円
25〜29 432万円
30〜34 489万円
35〜39 493万円
40〜44 553万円
45〜49 554万円
50〜54 591万円
55〜59 588万円

参照:求人ボックス 給料ナビ

エンジニアは、年功序列の企業が多いので、年齢とともに平均年収が増加する傾向になっています。

また、長時間労働や休日出勤など激務な企業が多いことから、体力がありスキルや経験も詰んでいる30代〜40代からは少しずつ年収が増加しています。

エンジニアは、男性でも女性でも業務内容や難易度はほとんど変わりませんが、上記の表を見ると、女性の方が全体的に平均年収が低くなっています。

女性の方が男性よりも非正規やアルバイトとして働いている方が多いことも、理由の1つでしょう。

しかし、現在では男女での所得差を減らしたり、育児休暇や産休などを積極的に取れる企業も増加しており、リモートワークなどで育児をしながら働くことも可能です。

そのため、エンジニアの平均年収は男女の差は少しずつなくなっていくことが予想されます。

現在、エンジニアとして働いている方は、自分の年収が年齢相応なものなのか見比べてみましょう。

エンジニアの地域別の平均年収

エンジニアの地域別の平均年収は、主に以下の通りです。

地域 平均年収
北海道・東北 450万円
甲信越・北陸 417万円
関東 470万円
東海 449万円
関西 481万円
中国 461万円
四国 447万円
九州・沖縄 432万円

参照:求人ボックス 給料ナビ

エンジニアの平均年収が最も高い地域は、関東ではなく関西の481万円で、最も低い甲信越・北陸の417万円と64万円もの差があります。

それ以外の地域同士を比較した場合でも、数十万円前後の差があることがわかります。

そのため、エンジニアとしてのスキルや知識、経験が豊富な方でも、勤めている企業の地域によって、年収が低くなってしまう可能性が高いです。

また、その反対に年収が高くなる可能性も十分にあるので、エンジニアとしての年収を上げたい場合は、平均年収が高い地域に移動することも効果的です。

他業種の平均年収とエンジニアの平均年収の比較

エンジニアの平均年収は役494万円でしたが、他業種ではどれだけ平均年収があるのか気になります。

他業種の平均年収は主に以下の通りです。

業種 平均年収
投資信託受託・投資顧問 1,559万円
外資系金融 1,523万円
証券・投資銀行 634万円
エンジニア 494万円
金融 454万円
メーカー 453万円
総合商社 446万円
建設・不動産 421万円
広告・メディア 412万円
専門商社 411万円
メディカル 400万円
サービス 361万円
小売・外食 351万円

主な業種の平均年収は以上になっており、エンジニアの平均年収は、以上の表では上位に位置していることがわかります。

そのため、エンジニアの平均年収自体は、日本全体で見ても高いことがわかりますが、エンジニアは職種によって平均年収に大きな差があるので、年収が低いと感じているエンジニアも多くいます。

エンジニアの平均年収が低いと言われる理由

エンジニアの平均年収は、494万円ほどと、日本全体の平均年収よりも高い傾向にあります。

また、職種によっては平均年収700万円以上を目指すこともできるので、決して平均年収が低いことはありません。

しかし、「エンジニアの平均年収は低い」「ブラック企業が多い」などのイメージを持っている方が多いです。

また、実際にエンジニアとして働いている方で、年収が低く悩んでいる方もいます。

ここでは、エンジニアの平均年収が低いと言われる理由について、主に3つ解説します。

労働時間が長いから

エンジニアの平均年収が低いと言われる理由の1つ目は、労働時間が長いことです。

エンジニアを含むIT業界は、残業や休日出勤などが日常的に続いており労働時間が長いことがあります。

最近では、労働基準法や働き方改革などの影響によって、労働時間が減少している企業も増えていますが、それでも労働時間の長い企業は多いです。

さらに、労働時間が長いだけでなくサービス残業などを強制させているブラック企業も数多く存在しています。

そういった労働時間の長い企業やブラック企業などで働いているエンジニアは、労働時間に対して年収が少ないことが多いです。

例えば、年収400万円のエンジニアの場合、残業や休日出勤がない1日8時間勤務であれば、時給換算で約2,000円ほどあります。

しかし、サービス残業や休日出勤などが多く、1日12時間以上勤務している場合は、時給約1,300ほどしかありません。

エンジニア業界は、以上のように平均年収自体が低くない場合でも、労働時間が長く時給換算するととても少なくなってしまうことが多いです。

以上のような理由によって、エンジニアの平均年収が低いと言われていしまいます。

年功序列の企業が多いから

エンジニアの平均年収が低いと言われる理由の2つ目は、年功序列の企業が多いからです。

入社したばかりの頃であれば、どのような人材であっても年収はほぼ等しい状態であることが多いですが、スキルや実績などが増えてくるにつれて年収に差が生まれ始めます。

ただ、勤続年数が同じ社員との間には、そこまで大きな差が生まれることは少ないです。

日本企業の多くは、スキルや実績などよりも勤続年数によって立場や給与が増える年功序列であることが多いです。

優秀なエンジニアや入社当初から高いスキルを持っている人材であっても、勤続年数が少なければ、ほとんど給与に反映されることがありません。

最近では、ベンチャー企業などを中心にスキルや実績による評価を大切している企業が多くなっていますが、それでも年功序列の企業は数えきれないほど存在しています。

そのため、年功序列の企業でエンジニアとして活動している場合は、業務内容やスキル、実績に見合わない給与で働くことになってしまいます。

下流工程を行っている下請け企業が多いから

エンジニアの平均年収が低いと言われる理由の3つ目は、下流工程を行っている下請け企業が多いからです。

エンジニア業界は、大企業から受注して仕事を行っている下請け企業がとても多く存在しているので、構造的に低い単価で仕事を引き受けることになってしまいます。

また、多重下請け構造やゼネコン構造といういくつもの会社を経由して、中抜きなどがされている仕事を受注しなければいけない環境になっていることが多いです。

そういった下流工程を行っている下請け企業では、会社の売上自体が少なくなってしまうので、その企業に勤めているエンジニアにも高い給与を与えることができません。

さらに、年収が低くなるだけではなく、過密スケジュールで業務を行わなければいけないので、サービス残業や休日出勤などが当たり前の状況になってしまうことも多いです。

以上のような状態の下請け企業で働いているエンジニアがとても多いこともあり、エンジニアの平均年収は低いと言われます。

エンジニアが年収を上げるためには?

エンジニアの中には、長時間労働や年功序列制、下流工程の引き受けなどが原因で、自分の能力や業務内容に見合わない給与や低い給与で働いている方がいます。

しかし、エンジニアは適切なキャリアアップを行っていくことで、平均年収を上げて業務内容やスキル、実績などに見合った給与をもらうことができます。

また、キャリアアップに成功して年収1,000万円以上を得ているエンジニアも少なくありません。

ここでは、エンジニアが年収を上げるために効果的な方法を、主に5つ解説します。

転職する

エンジニアが年収を上げるための1つ目の方法は、転職することです。

現在勤めている企業が、年功序列制の企業や下請け企業、ブラック企業である場合、どれだけスキルや実績が豊富でも、十分に給与をもらえない可能性が高いです。

また、企業自体の平均年収が低い場合などの理由でも、エンジニアの年収も低くなっている場合があります。

最近では、多くの方が転職を行っており、転職サポートを行うエージェントや転職サイトなども数多く誕生しています。

さらに、転職に対してネガティブなイメージを持っている方や企業も年々少なくなっているので、現在勤めている企業に不満がある場合は、転職活動をすることがおすすめです。

転職することによって、年収が上がったり残業が無くなるなどのメリットを得ることができ、自分の能力に見合った給与や待遇を得られる可能性も高くなります。

そのため、現在十分な給与や待遇をもらえていないと感じている場合は、転職活動を通して、自分に見合った企業を探してみることをおすすめします。

スキルアップを目指す

エンジニアが年収を上げるための2つ目の方法は、スキルアップを目指すことです。

現在勤めている企業に不満があり転職活動を行っても、エンジニアとして求められるスキルや実績がなければ、なかなか希望通りの企業に転職することは難しいです。

また、現在スキルや実績を評価して昇給してくれる企業に勤めている場合も、スキルがあまりなければ、給与が増える可能性は低いです。

平均年収を上げるためには、自分にとって必要なスキルや取引先や企業が求めているスキル、評価してもらうための実績などを積むことが大切になります。

特に、エンジニア業界を含むIT業界では、トレンドや最新技術などの入れ替わりが激しく、すでに持っているスキルのニーズが低くなってしまう可能性も十分にあります。

そういった場合でも、常に最新技術の知識を身に付けたり、資格取得を行うことで、企業や上司から評価されやすくなります。

転職活動を行う場合でも、スキルや実績が豊富であることで有利に働く可能性が高いです。

そのため、現在の給与に不満がある場合や不当な給与しかもらえていない場合は、スキルアップを目指すことも大切です。

スキルアップに効果的な資格

国家資格 分野
基本情報技術者試験 開発者
応用情報技術者試験 開発者
システムアーキテクト試験 開発者
ITサービスマネージャ試験 運用・保守
ネットワークスペシャリスト試験 ネットワーク
データベーススペシャリスト試験 データベース
ITストラテジスト試験 ITコンサル
プロジェクトマネージャ試験 ITコンサル
システム監査技術者試験 セキュリティ
情報処理安全確保支援士試験 セキュリティ
ベンダー資格 分野
CCNA ネットワーク
CCNP Enterprise ネットワーク
ORACLE MASTER Gold DBA データベース
AWS認定資格 クラウド
Google Cloud認定資格 クラウド
Microsoft認定資格 クラウド

ニーズの高い最新技術

    ビッグデータ
    IoT
    AI 人工知能
    機械学習 など

マネジメントスキルを身に付ける

エンジニアが年収を上げるための3つ目の方法は、マネジメントスキルを身に付けることです。

システムやWebの開発や運用だけではなく、案件定義や基本設計、スケジュール作成などの上流工程を担当するためには、クライアントやチームとのコミュニケーション能力やシステムの知識、マネジメントスキルなどが必要不可欠です。

これまで上流工程を担当していなかったエンジニアが突然、上流工程を担当することは少ないですが、上流工程を経験し、さまざまなスキルや実績を積むことができれば、高く評価される可能性が高いです。

また、マネジメントスキルは、どの企業にとって必要不可欠なスキルであるため、転職活動をする場合や独立、昇給を目指す場合でもとても重要になります。

さらに、クライアントの要望をしっかりと読み取るヒアリング力が高いことが判断されれば、他社にも自分を評価してもらえるきっかけになります。

そのため、マネジメントスキルを身に付けて、上流工程の業務を積極的に担当することも年収を上げるためには、大切な要因の1つです。

職種を変える

エンジニアが年収を上げるための4つ目の方法は、職種を変えることです。

職種を変えるといってもエンジニアを辞めるのではなく、ソフトウェアエンジニアからクラウドエンジニアに変わるなどのことになります。

エンジニアといっても、職種によって平均年収や業務内容などが大きく違います。

上記で紹介した職種別の平均年収では、最も平均年収が高いネットワークエンジニアの778.2万円と最も平均年収が低いデータベースエンジニアの400万円で、378.2万円も平均年収に差があります。

以上のデータから見ても、エンジニアとしてのスキルや実績、勤めている企業に関係なく、職種によって給与が低くなっている可能性があります。

上記で紹介した職種別の平均年収はあくまでも平均値ですが、職種を変えることで、平均年収が上がる可能性は十分に見込めます。

また、職種を変えること以外にも、住んでいる地域を平均年収の高い関西や関東に移動するという手段もあります。

現在、給与に不満を感じている場合は、エンジニアの職種を変えるための学習や転職活動をしていることをおすすめします。

フリーランスとして独立する

エンジニアが年収を上げるための5つ目の方法は、フリーランスとして独立することです。

高い給与がもらえる企業に転職することができた場合でも会社員である以上限界があるので、それ以上の年収を上げるためには独立してフリーランスエンジニアとして活動する必要があります。

現在、フリーランスエンジニアとして活動している方は、とても多くなっており今後もフリーランスとして独立するエンジニアは多くなっていくでしょう。

また、フリーランス向けのエージェントサイトやクラウドソーシングサービスなどもとても多く存在しているので、案件自体とても豊富です。

ただ、フリーランスとして活動する以上、営業活動から設計・開発・運用などの工程全ての知識やスキル、経理ができる必要があります。

さらに、会社員のように安定して毎月給与がもらえることも無くなるので、不安定になってしまいます。

そのため、フリーランスとして独立する場合は、営業やマネジメント、経理や開発などさまざまなスキルが必要で、不安定というデメリットもあります。

しかし、フリーランスとして成功できれば、年収1,000万円以上も目指すことができるので、独立を目指している方や自信のある方は、挑戦してみることをおすすめします。

エンジニアで平均年収が高い人の特徴

エンジニアの平均年収が低いと言われることもありますが、エンジニアの中には高い評価を受けており平均年収が高い方も多いです。

そんな平均年収の高いエンジニアには、どのような特徴があるのか気になる方も多いと思います。

ここでは、エンジニアで平均年収が高い人の特徴について、主に4つ解説します。

案件を多く引き受けているフリーランス

 エンジニアで平均年収が高い人の特徴1つ目は、案件を多く引き受けているフリーランスです。

フリーランスとして独立することで、 年収を上げられる可能性が高くなりますが、その反対に年収が下がってしまったり、毎月の収入が不安定になる可能性もあります。

フリーランスとして求められるスキルや知識は、会社員とは大きく違い業務をこなせるだけでなく、営業やチームマネジメント、経理なども必要です。

また、営業活動を行っていても案件を獲得できなければ仕事がなくなってしまうので、案件獲得はフリーランスにとってとても重要になります。

そのため、案件を多く引き受けているフリーランスは、その分年収が高くなる傾向にあり、フリーランスのリスクの1つである不安定さもほとんどありません。

専門的なスキルがある

エンジニアで平均年収が高い人の特徴2つ目は、専門的なスキルがあることです。

さまざまな業務をしっかりとこなしていくことは、エンジニアに限らず年収を上げるためには大切な要因ですが、それよりも専門的なスキルを持っている方が効果的です。

例えば、特定の言語や領域に対して、とてもハイレベルなスキルや知識を持っている場合、他の言語や領域のスキルや知識が少なくても、高い評価を受けることがあります。

専門的なスキルを持っている人材は、社内だけではなく取引先企業からも高い評価をもらえるほど、希少価値が高いです。

そのため、専門性の高いスキルを持っていない場合は、専門的なスキルを身に付けて、高い評価を得られるようにすることをおすすめします。

最新のスキルがある

エンジニアで平均年収が高い人の特徴3つ目は、最新のスキルがあることです。

上記でも解説した、ビッグデータやIoT、AIなどの最新のスキルを持っているエンジニアも平均年収が高い傾向にあります。

ビッグデータやAIでは、PythonやC++、JavaScriptなどのプログラミング言語に関するスキルが効果的です。

IoT開発には、Javaなどのプログラミング言語が効果的です。

エンジニアを含むIT業界は、最新技術やトレンドの変化がとても早く、すでに身に付けているスキルが古くなっていることがあります。

さらに、古くなってしまったスキルはどれだけ専門性が高い場合でも、ニーズが低く稼げない可能性が高いです。

そのため、エンジニアとして高い給与をもらっている方は、常に最新のスキルを身に付けるために、リサーチや学習を行っていることが多いです。

平均年収の高い企業で働いている

エンジニアで平均年収が高い人の特徴4つ目は、平均年収の高い企業で働いていることです。

エンジニアとしてのスキルや実績が豊富な方や上記で解説した特徴を持っている方でも、平均年収の低い企業で働いていたら、年収が上がらないことがあります。

最近では、年功序列の企業やブラック企業などは少なくなっているので、ベンチャー企業などでも平均年収が高い場合があります。

平均年収の高い企業に勤めているエンジニアであれば、業務内容やスキル、実績に応じた給与をもらうことができ、平均年収も高くなっていきます。

どれだけ優れたエンジニアであっても、平均年収の低い企業に勤めていれば、ほとんど年収が上がることはありません。

また、平均年収の高い企業で勤めていれば、新規プロジェクトや上流工程に参加させてもらえる機会も多くなるので、さらなるスキルアップが望めます。

そのため、年収が見合っていないと感じているエンジニアは、平均年収が高い企業に転職することも大切です。

平均年収が高い上場企業

企業名 平均年収
株式会社キーエンス 1,343万円
株式会社野村総合研究所 936万円
株式会社メルカリ 907万円
株式会社リクルートホールディングス 848万円
楽天グループ株式会社 717万円
ソフトバンクグループ株式会社 672万円
株式会社サイバーエージェント 639万円

平均年収が高いベンチャー企業

企業名 平均年収
LINE株式会社 862万円
PayPay株式会社 710万円
株式会社ワークスアプリケーションズ 614万円
株式会社ビズリーチ 597万円
レバレジーズ株式会社 504万円

上場企業とベンチャー企業どちらを見ても企業ごとに平均年収に大きな差があり、年収は勤めている企業にとても影響されることがわかります。

また、株式会社キーエンスでは、平均年収で1,000万円以上もあります。

そのため、エンジニアとして年収を上げたい場合は、勤め先の企業を変えることがとても重要です。

フリーランスエンジニアとして稼ぐために必要なこと

年収を上げるためにフリーランスとして独立するエンジニアはとても多く、今後も多くなっていくことが予想されます。

しかし、フリーランスエンジニアは不安定で年収が下がってしまうリスクも高いです。

また、1度会社を退社してフリーランスとして活動した後に、また会社員として戻るのはとても大変です。

ここでは、フリーランスエンジニアとして稼ぐために必要なことを、主に6つ解説します。

エンジニアとしてのスキル

フリーランスエンジニアとして活動しているので、エンジニアとしてのスキルは必要不可欠です。

フリーランス向けの案件の多くは即戦力になる人材を求めていることが多く、企業はスキルが高く期待できる人材を求めています。

また、多くのフリーランスエンジニアが応募している案件などでは、企業が採用する人材を判断するために過去に作成した制作物や資格、その他スキルなどを確認することが多いです。

そこでエンジニアとしてのスキルが低い人材であれば、どれだけ数多くの案件に応募しても、ほとんど採用されずに仕事がない状態になってしまいます。

フリーランスとして独立することで年収が上がる可能性はありますが、フリーランスになるためには、それなりのスキルが必要です。

そのため、これからフリーランスになる方やフリーランスを目指している方は、現在勤めている企業で、しっかりとエンジニアとしてのスキルを磨くようにしましょう。

コミュニケーション能力

フリーランスとして独立した場合であっても、エンジニアが1人で開発業務を行うことは少ないです。

ほとんどの場合、依頼主のクライアントや開発チームのメンバーと協力して開発に携わるので、コミュニケーション能力がとても重要になります。

エンジニアは、クライアントが求めているサービスや製品をしっかりとヒアリングしたり、開発チームのメンバーとコミュニケーションを取りスムーズに業務を進めるなどがとても大切です。

特に、フリーランスエンジニアの場合、コミュニケーション不足で業務に遅れやトラブルなどが発生してしまうと、責任を負わなければいけない可能性が高いです。

さらに、途中から開発に参加する場合や週に数回の参加、リモートワークなどさまざまな働き方があるので、業務に影響を及ぼさないようにコミュニケーションを取ることが必要です。

フリーランスであれば会社員とは違い、簡単に契約が終了してしまうこともあるので、コミュニケーション能力はしっかりと身に付けておきましょう。

営業力

フリーランスエンジニアは、会社とは違い専門の営業担当者が仕事を引き受けることがないので、自分で営業を行い仕事を獲得する必要があります。

営業では、自分の魅力や長所などを売り込み案件を獲得するための能力やいい条件の案件を獲得するための交渉力が必要です。

最近では、フリーランス向けのエージェントサイトやクラウドソーシングサイトなどが数多く存在しているので、ほとんどの営業活動を外注することができます。

しかし、単価交渉や希望の業務内容、納期などの詳細情報は、自分で営業や交渉を行い決める必要があるので、最低限の営業力は必要です。

営業力が低いフリーランスエンジニアは、低単価で過密スケジュールな案件しか引き受けられなかったり、仕事自体獲得できないなどのリスクがあります。

そのため、フリーランスエンジニアとして稼ぐためには、業務をこなす能力に加えて、仕事を獲得するための営業力がとても大切です。

また、利益が高く数多くの案件を行っているフリーランスでは、営業マンを個別で雇っているケースもあるので、フリーランスとして活動している方は、参考にしてみることをおすすめします。

自己管理能力

フリーランスエンジニアだけに限らず、フリーランスとして活動している場合は、自己管理能力も必要不可欠です。

会社に属すことなく自由な働き方ができるフリーランスですが、仕事とプライベートの両方をしっかりと管理する必要があります。

営業活動によって受注した仕事を、指定されている納期まで終わらせるためのスケジュール作成やスケジュールから納期を提案することも大切です。

収入を増やすために無理に仕事を引き受け過ぎてしまうと、納期を守れずに信用を失ってしまったり、体調を崩してスケジュール通りに進まなくなってしまうリスクがあります。

1度失ってしまった信用を取り戻すことはとても難しく、1度の失態が原因で契約が終了してしまう場合も少なくありません。

また、しっかりと休日を設けてストレス発散をしたり、体を休めるなども大切な自己管理の1つです。

そのため、仕事をすることや収入を増やすことも大切ですが、以上のような自己管理もしっかりと行うようにしましょう。

エンジニアとしての実務経験

フリーランスエンジニアは未経験では、ほとんど案件を引き受けることができないので、エンジニアとしての実務経験も重要です。

企業に入社する場合では、スキルが不足している人材であっても教育や研修などを通して将来的にスキルを補えることを前提に雇うことがあります。

しかし、フリーランスエンジニアの場合、企業は即戦力になるエンジニアを採用したいと考えているので、実務経験がほとんどないエンジニアは仕事を獲得することが難しいです。

また、業務でわからない部分や悩む部分があった場合でも、上司や同僚に気軽に相談や質問することができないので、自分の力で解決させる必要があります。

インターネットや書籍を利用してわからない部分を理解することができれば問題ありませんが、間違った認識や理解をしてクライアントに迷惑をかけてしまうリスクもあります。

そのため、フリーランスエンジニアを目指している方は、エンジニアとして約1年〜3年以上の実務経験を積んでから独立することをおすすめします。

どうしても未経験からフリーランスエンジニアを目指したい場合は、スクールに通うなどの方法もありますが、決して簡単ではないので注意が必要です。

税金や保険に関する知識

フリーランスは、税金や保険なども会社員とは違うので、税金や保険に関する知識を身に付けておく必要もあります。

税金や保険に関する知識を身に付けることは、フリーランスとして稼ぐこととはあまり直結しませんが、フリーランスとして活動するためにはとても重要なことです。

フリーランスの場合、主に所得税、住民税、個人事業税もしくは法人税、消費税などの税金を確定申告を通して支払う必要があります。

少しでも税金の支払いを行わないと、脱税や追徴課税などのペナルティを受けることになってしまい、仕事にも支障が出る可能性があるので、注意しましょう。

また、フリーランスとして独立した段階で、国民健康保険や国民年金に加入するために手続きも必要です。

フリーランスでは、以上の税金の支払いや保険の加入なども全て自分で行わなければいけないので、税金や保険に関する知識は身に付けておくことが大切です。

しかし、税金に関して自信のない方や仕事が忙しく確定申告などの時間を確保できないという場合は、税理士に相談したり確定申告サービスを利用するなどの方法もあります。

そのため、フリーランスを目指している方は、エンジニアとしてのスキルや知識と同時に税金や保険に関する知識も学んでおきましょう。

エンジニアの将来性について

世の中のIT化が進んでおり、さまざまなITサービスシステムが誕生している現在において、エンジニアの人材は不足している状態です。

そのため、多くの企業がエンジニアを募集している状態であり、今後もエンジニアの人材不足は深刻化していくことが予想されています。

最近では、エンジニアを目指す方やエンジニアとして活動している方やプログラミングスクールやプログラミング学習サイトなども多く誕生しており、エンジニアを目指す環境がとても整っています。

また、リモートワークの普及によって、オンライン上で業務をスムーズに行うためのシステムやツールのニーズもとても高くなっています。

そういったサービスを開発するエンジニアは、今後もニーズが上がり続け、将来性は十分に期待できる職業の1つです。

これからエンジニアを目指す方やエンジニアとしてキャリアアップしていきたい方は、時代のニーズに合わせてスキルを身に付けたり、転職していくことがおすすめです。

まとめ

エンジニアの平均年収は職種別で見ても、ほとんどが日本全体の平均年収よりも高い傾向にあります。

また、平均年収の高い企業では最大で約1,000万円以上もありますが、年功序列の企業や労働時間の長い企業が多いこともあり、スキルや実績が豊富でも十分な給与をもらえないことが多いです。

そのため、現在エンジニアとして十分な給与をもらえていないと感じている方や年収を上げていきたいと考えている方も多いです。

これからエンジニアを目指す方やエンジニアとして活動している方は、ぜひ今回の記事を参考にキャリアアップや収入アップを目指していきましょう。

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