プログラミング

プログラミング言語PHPは就活に有利?PHPの基礎知識や学習方法を4つご紹介!

プログラミング言語は200種類以上あると言われています。

そのためこれからプログラミングを勉強する方は、どこから始めてよいか悩む方も多いのではないでしょうか。

プログラミング言語が200種類以上あるなかでも、求人案件数には差があります。

この記事では、特に求人案件数が多いプログラミング言語PHPについて、PHPの基礎知識や学習方法を中心にご紹介します。

プログラミング言語PHPとは

PHPはWebサイトの作成やアプリ開発が得意

PHPは、Webサイトの作成やスマホまたはWebアプリの開発で使用されるプログラミング言語です。

プログラミング言語は数多く使用されていますが、目的や用途によって使うプログラミング言語が以下のように分けられます。

用途 主要な言語
システム開発 Java・C言語・C#・C++・Python
Webサイトの作成 HTML・CSS・Javascript・PHP・Ruby
スマホ/Webアプリ開発 Java・Objective-C・Swift・PHP・Ruby・JavaScript・Python
AI(人工知能)・機械学習 Python・R・C++・Haskell・Matlab・JavaScript
ゲーム開発 C++・C#・JavaScript・Swift・Ruby
ロボット開発 C言語/C++/Java/Python
IoT C言語・R言語・Java・Python

PHPとは1996年に誕生して以来高い人気を誇り、主にサーバーサイドで使われるプログラミング言語です。

普段私たちが目にするインターネットのページは静的なWebページと動的なWebページに分かれます。

静的なWebページとは誰がいつみても同じ内容が表示されるページの事を示しますが、動的なWebページとは、アクセスしたタイミングや状況によって表示内容が変わるページのことです。

特にECサイトなどネットショッピングはアクセスするタイミングにより価格が変動します。

このような動的なWebページを作れるプログラミング言語がPHPです。

PHPはWebサイトの作成の際、HTMLに直接組み込むことができ、組み合わせて使用します。

次項では、よく例文でも多い「Hello World」をPHPとHTMLを組み合わせてつくるソースコードをご紹介します。

コード例からPHPを学んでみよう

実際にPHPコードがどのようなソースコードを示すのか「Hello World」を具体例を2つ挙げてご紹介します。

例①

<?php
print(“Hello World”);
?>

このPHPコードを入力すると「Hello World」の文字が表示されます。

次に同じHello Worldでも、条件を変えてソースコードを作成してみましょう。

例②

<?php

$a=”Hello”;
$b=”world”;

echo “$a, $b”;

?>

このPHPコードを入力すると、「Hello, world」の文字がecho文で表示されます。

これらのコード例を実際に確認してみたいときには、オンラインでPHPコードの実行をシミュレートできるサイトを使ってみると便利でしょう。

PHPができれば就職に有利?

PHPを習得すると就職にどの程度有利なのでしょうか。

ここではPHPの求人案件数や将来性について、以下の内容でご紹介します。

  • PHPの求人案件数は第三位!
  • PHPの将来性がある5つの理由

PHPの求人案件数は第三位!

売り手市場が続くITエンジニアに転職を考える人も少なくありません。

その理由は、IT業界が人手不足のため未経験者でも募集している企業があるためです。

そのため未経験者からITエンジニアを目指す人が増えつつあります。

しかしプログラミング言語は200種類以上ある中、これからプログラミングを勉強していくと言ってもどれから始めていいのか悩む人も多くいます。

ITエンジニアへ転職を向けてこれから勉強を始める方は、まず求人案件数を参考にしてプログラミング言語を勉強してみてはいかがでしょうか。

レイバックが公開しているプログラミング言語別の求人件数は以下のとおりです。

順位 プログラム言語 求人件数(レバテックキャリア)
1位 Java 6,143
2位 JavaScript 4,157
3位 PHP 3,891
4位 Python 3,855
5位 Ruby 2,453
6位 C# 2,370
7位 C、C++ 1,981
8位 Go 1,703
9位 HTML、CSS 1,662
10位 Swift 1,427

参照:ITエンジニア・ Webデザイナーの求人/転職/採用【レバテックキャリア】≪公式≫ (levtech.jp)

この調査では、求人案件数が多いプログラミング言語はJava、JavaScript、PHPでした。

プログラミング言語はひとつだけ勉強すれば良いというものではありませんが、勉強する際、求人案件数が多いプログラミング言語から勉強していくと、効率が良いでしょう。

PHPの将来性がある5つの理由

IT業界は常に進化していくため、PHPの将来性が気になるところです。

PHPの将来性をご紹介する前に、PHPの現状についてまずはご紹介します。

2022年11月18日に公開されたW3Techsの調査によると、PHPはWeb分野において、約80%のトップシェアを持つことが報告されました。

参照:Historical yearly trends in the usage statistics of server-side programming languages for websites, April 2023 (w3techs.com)

PHPは「Facebook」や「Wikipedia」、「Slack」、「ぐるなび」など、私たちの身のまわりでよく使われています。

しかしプログラミング言語にはトレンドがあり、次々に新しいものが開発されています。

前項の【PHPの求人案件数は第三位!】でご紹介した最も求人案件数が多いJavaを抜いて、Pythonが人気プログラミング言語1位になったランキングも公表されています。

参照:TIOBE Index – TIOBE

そういった状況の中で、PHPの時代は終わったという意見もあります。

しかしPHPは今後も需要があると予測されています。

その理由は以下のとおりです。

  • Webページの作成でよく使われるWordPressに起用されている
  • 初心者でも学習しやすい
  • 他の言語へ応用が利く
  • サーバーサイドシェアが大多数を占めている
  • PHPのシステム保守案件がある

Webページの作成でよく使われるWordPressに起用されている

WordPressは、世界中のWebサイトの40%はWordPressで作られていると言われる程、非常にメジャーなシステムです。

そのWordPressに起用されていることで、PHPの将来性は高く今後も需要があるといわれています。

そもそもWordPressはPHPで開発されており、コアソフトウェアの大部分にPHPを使用しているため、PHPはWordPressにとって非常に重要なプログラミング言語なのです。

さらにWordPressではすべてのページでPHPとデータベースのやり取りしており、どのテーマをインストールしても、その中に数多くのPHPが起用されています。

2022年11月時点のWordPressのシェアは43.0%であり、ここ10年で30%程シェアを伸ばしています。(2011年1月時点のWordPressのシェア:13.1%)

さらに2位のShopifyのシェアは4.0%のため、両者を比較するとWordPressのシェアは圧倒的です。

革新的な技術が生まれない限り、今後もWordPressやPHPの需要は続くでしょう。

初心者でも学習しやすい

PHPは他のプログラミング言語に比べると、比較的簡単なため初心者でも学習しやすい特徴があります。

その理由は以下のとおりです。

  • 構文がシンプルで分かりやすい
  • 環境構築が簡単
  • LaravelやCakePHPといった便利なフレームワークが備わっている

PHPは他のプログラミング言語と比較して、変数や配列などの制約が少なく、構文がシンプルなため学習難易度が低いです。

またOSに制限がなく、専用の開発ツールも必要ありません。

実行環境を手軽に構築をするためのオンライン実行環境サービスも多数あるため、初心者が躓きやすい環境構築が簡単にできます。

さらにアプリやシステムを開発するための枠組みを示すフレームワークが備わっているため、初心者でも効率的に学習することができます。

たとえばフレームワークが備わっていると、Webページに何か機能をつけたいときに便利です。

フレームワークを活用すれば0から作る必要がないため、すぐに実行でき時間の短縮につながります。

ただしフレームワークはPHPだけでなく、JavaScriptやRuby、CSSでも設定されています。

言語 フレームワーク
JavaScript React・Vue.js・AngularJS
Ruby Ruby on Rails・Sinatra・Padrino
CSS Bootstrap・Foundation・UIkit
PHP CakePHP・FuelPHP・Laravel
Python Flask・Django
Java Spring Framework・Play Framework

フレームワークを使いこなすことで時間や手間を大幅に削減できるため、初心者でも学習しやすいのです。

他の言語へ応用が利く

PHPを学習すれば、他の言語にも応用が利きやすいことも、PHPの需要がある理由です。

PHPで学んだ変数の定義や出力方法などの知識は、別のプログラミング言語を学習する時に応用できます。

特にC言語やJavaなどと構文が似ているため、まずは初心者でも始めやすいPHPから学習してからC言語やJavaを学習すると理解しやすいでしょう。

サーバーサイドシェアが大多数を占めている

PHPはサーバーサイドシェアが約80%と大多数を占めており、サーバーサイド言語の中でも最も代表格となるプログラミング言語です。

2020年1月にQ-Successから発表されたWebサイト向けサーバサイドプログラミング言語のシェアでは、PHPは横ばいながらもシェアは78.9%あり、他のプログラミング言語を引き離す程の高いシェアを維持しています。

順位 プログラミング言語 今月のシェア 先月のシェア
1 PHP 78.9% 78.9%
2 ASP.NET 10.6% 10.7%
3 Java 3.7% 3.8%
4 Ruby 3.0% 2.9%
5 static files 1.8% 1.9%

Rubyのシェアは1カ月で2.9%から3.0%に増加していますが、PHPと比べるとあまりにもシェアが偏る傾向がみられます。

最新の調査でも、PHPは変わらず単独トップシェアです。

Webテクノロジーサーベイズが発表した世界上位 1,000 万の Web サイトでのサーバーサイド言語のシェアでは、PHPが77.4%のシェアを占め、次にRudyが5.7%、Javaが1.2%と続きます。

PHPにはこれほどの圧倒的なシェアがあるため、プログラミング言語としては欠かせない存在なのです。

参照:【2022年】サーバーサイド言語のシェアと選び方、初心者へのおすすめも紹介!|未経験からWebエンジニアへ RUNTEQ BLOG

PHPのシステム保守案件がある

前項でも述べたように、PHPはシェアの高さやWordPressなどの実績から、すでにPHPで作られたWebサイトやシステムが数多くあります。

PHPを使用したシステムには保守や改修案件があります。

すでに出来上がったシステムは、リスクや手間を考えると、よほどの理由がない限り他の言語を使って作り直すことはありません。

今まで数多くのWebサイトやシステムでPHPを使ってきた基盤があるからこそ、このシェアが大きく変わることはないでしょう。

これらの理由により、PHPの将来性はまだまだあると言われているのです。

PHPをインプットできる学習方法を4つご紹介

前項ではPHPの重要性をご理解いただけたでしょうか。

数あるプログラミング言語がある中、PHPは欠かせない存在です。

PHPの学習方法として、以下の4つを詳しくご紹介します。

  • 学習サイトで学ぶ
  • 本で学ぶ
  • PHPのコーディング規約(PSR)を理解する
  • サンプルプログラムを模写する

学習サイトで学ぶ

①おすすめの学習サイト「Progate」(プロゲート)

  料金 特徴
Progate 無料会員と有料会員がある

(有料会員は月額1,078円)

無料で楽しめる初心者向けプログラミング学習サービス

プログラミング言語を基本から学べる

専門用語を使っていないため初心者にもわかりやすい

無料会員は基礎のみのため、学習レベルを上げたいときには有料会員の登録が必要

スライド形式で学習できる

イラストが多く、初心者でも理解しやすい

参照:Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート] (prog-8.com)

Progate(プロゲート)は、無料会員と有料会員に分かれるプログラミング学習サイトです。

Progateの特徴はスライド形式であり、自分のスピードで学習できるメリットがあります。

プログラミング学習サイトのなかにはゲーム感覚で楽しめるものが多く、遊び感覚で学べるメリットはありますが、プログラミング言語の知識を深めることは難しいでしょう。

一方Progateはひとつひとつの講座に対し、しっかりとした学習時間を確保しています。

さらにスライド形式での学習方法のため、わからなかったところはもう一度戻って復習することも可能です。

ProgateにおけるPHPの学習コースは、全5コースとなっており、内容は以下のとおりです。

講座名 目安時間 学習内容の紹介
PHP I 4時間 PHPを学べば、ユーザーからデータを受け取りそれを表示するなど、 実際のWEBサービスで必要な機能を作ることが出来ます。
PHP I(道場レッスン) 1時間50分 PHP 学習編Ⅰで学んだ知識を、問題演習を通してマスターしましょう!
PHP 学習編Ⅰでの知識を応用していく必要があるので、PHP 学習編Ⅰをマスターしてから挑戦するのがおすすめです。
PHP II 3時間40分 料理注文サイトを作りながらオブジェクト指向を学んでいきます。 オブジェクト指向は難しい概念ですが、必須な知識なのでがんばって習得しましょう!
PHP III 2時間30分 オブジェクト指向の重要な知識を学習していきながら、料理注文サイトの完成度を高めていきましょう。
PHP IV 3時間30分 オブジェクト指向の学習を進めながら料理注文サイトの完成度を高めていきます。 複数のクラスを作成しながら、料理のレビューを載せる機能をつけていきます。

参照:PHP | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート] (prog-8.com)

この学習コースで身につくPHPのスキルは以下のとおりです。

  • 文字・数字の出力
  • 四則計算
  • 変数
  • 条件分岐(if~文)
  • 繰り返し処理(while~文)
  • お問い合わせフォーム
  • 配列
  • オブジェクト指向
  • クラスについて
  • クラスの継承

このコースを学習するとPHPの基礎的な文法を網羅でき、実際に料理注文サイトを作りながら学べるので、実践にも適しています。

ただし無料会員で受講できるのはPHPⅠまでであり、PHPⅡ~PHPⅣは有料会員のみ受講可能となっているため、ご注意ください。

参照:レッスン一覧 | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート] (prog-8.com)

⓶おすすめの学習サイト「ドットインストール」

  料金 特徴
ドットインストール 無料会員とプレミアム会員がある

(有料会員は月額1,080円)

Progateと並ぶ有名なプログラミング言語の学習サイトのひとつ

プログラミング言語を基本から学べる

動画で学習できる

無料会員は基礎のみのため、学習レベルを上げたいときにはプレミアム会員の登録が必要

実行環境の構築まで学べる

応用範囲の講座がたくさんある

ドットインストールは動画形式で学習するため、説明だけではわからないことでも、目で見て学ぶことで理解しやすく、わからない所は動画を何度も見直して視聴できます。

さらにドットインストールの特徴は講座数が多く、PHPだけでも動画数は243件もあります。

PHPのドットインストールの講座内容の一例は以下のとおりです。

はじめてのPHP(全12講座) 高度なWebサービスを開発することができるPHPの基礎について学ぶ #01 開発環境について理解しよう (03:00)

#02 Dockerを使って開発環境を整えよう (02:55)

#03 PHPのコードを埋め込んでみよう(02:30)

#04 変数を使ってみよう(01:45)

#05 ランダムにメッセージを表示させよう (02:15)

#06 悪意のあるコードの実行を防ごう (02:15)

#07 リンクボタンを作っていこう (02:52)

#08 作品の詳細画面を作ろう (01:56)

#09 重複した箇所を部品化しよう (02:15)

#10 ファイルを読み込んでみよう (02:22)

#11 ページごとにタイトルを変更しよう (02:29)

#12 サイトを完成させよう (02:14)

PHP入門 基礎文法編(全34講座) Webサービス開発でよく使われるPHPの基礎的な文法について学ぶ #01 PHPを学んでいこう (02:13)

#02 ブラウザ実行環境を使ってみよう (01:55)

#03 メッセージを表示してみよう (02:44)

#04 コメントを使ってみよう (01:19)

#05 変数を使ってみよう (02:55)

#06 文字列の扱いを見ていこう (02:06)

#07 ヒアドキュメントを使ってみよう (02:18)

#08 数値の計算をしてみよう (02:42)

#09 変数を使った計算をしてみよう (01:51)

#10 定数を使ってみよう (02:41)

#11 データ型を整理しよう (01:24)

#12 変数の型を調べてみよう (01:54)

#13 ifで条件分岐をしてみよう (02:33)

#14 比較演算子と真偽値について見ていこう (02:33)

#15 論理演算子を使ってみよう (02:56)

#16 switchで条件分岐をしてみよう (02:36)

#17 switchを使いこなしてみよう (02:27)

#18 forを使ったループ処理をしよう (01:42)

#19 whileを使ったループ処理をしよう (02:40)

#20 continue、breakを使ってみよう (02:30)

#21 関数で処理をまとめてみよう (02:49)

#22 引数を使ってみよう (02:21)

#23 returnで値を返してみよう (02:37)

#24 変数のスコープを理解しよう (02:41)

#25 無名関数を作ってみよう (01:52)

#26 条件演算子を使ってみよう (02:19)

#27 引数の型を指定しよう (02:58)

#28 nullも渡せるようにしよう (02:32)

#29 配列を使ってみよう (02:11)

#30 配列のキーを指定しよう (02:19)

#31 foreachで配列を操作しよう (01:43)

#32 配列の要素を展開しよう (02:25)

#33 可変長引数を表現しよう (01:39)

#34 複数の返り値を受け取ってみよう (01:57)

 

参照:はじめてのPHP (全12回) – プログラミングならドットインストール (dotinstall.com)

参照:PHP入門 基礎文法編 (全34回) – プログラミングならドットインストール (dotinstall.com)

ほかにもドットインストールのPHP学習は、一例ですが以下のようなテーマによって分かれています。

そのため自分の興味のある学習を選んで学べる点が魅力的です。

  • PHP入門ビルトイン関数編(全32回)
  • PHP入門オブジェクト編(全26回)
  • PHP入門ウェブ開発編(全34回)
  • PHP入門データベース編(全19回)
  • PHPとjQueryで実践する(全9回)
  • PHPで作る簡単サイコロ(全2回)
  • PHPで作る簡単掲示板(全9回)
  • PHPでTodo管理アプリを作ろう 関数編(全25回)
  • PHPでTodo管理アプリを作ろう クラス編(全14回)

ドットインストールのPHP講座は全部で97件あります。

無料で受けられるのは「はじめてのPHP」だけで、あとの講座はプレミアム会員限定です。

しかし月額1,080円でこれだけの講座を学べるのであれば、プレミアム会員でもお得に利用できるのではないでしょうか。

また「PHP入門基礎文法編」の5講座に限り、本来プレミアム会員でないと視聴できませんが、現在無料公開されています。

参照:PHP で検索した結果 – プログラミングならドットインストール (dotinstall.com)

本で学ぶ

本で学習するメリットは、自分のプログラミングレベルに合わせて効率よく学習できる点です。

ここでは、初心者におすすめのPHPが学習できる本をご紹介します。

①おすすめの本「よくわかるPHPの教科書」

書籍名 値段 本の内容
よくわかるPHPの教科書

(著者:たにぐちまこと)

(値段:2,480円)

Chapter1 プログラミング入門
Chapter2 PHPを使う準備をしよう
Chapter3 PHPの基本を学ぼう
Chapter4 データベースの基本を学ぼう
Chapter5 PHP+DBで本格的なWebシステムを作ろう
Chapter6 「Twitter風ひとこと掲示板」を作ろう
プログラミングの専門的な用語やコードが初心者にもわかりやすい言葉で書かれている

この本を読むことで構文に対する基礎的な知識を学習できる

 

「よくわかるPHPの教科書」はPHP入門書のベストセラーです。

専門用語をなるべく使わず書かれているため、プログラムコードが苦手な人や、プログラミングをするのが初めての人でも勉強しやすい本です。

この本を読むことで以下の知識が身に付きます。

  • データベースを使った掲示板の作成
  • 環境設定
  • PHPの基本的な書き方
  • データベースの使い方
  • メモ帳の作成
  • 掲示板の作成

ぜひこれからPHPの勉強を始める方にはおすすめです。

⓶おすすめの本「ゼロからわかるPHP超入門」

書籍名 目次 本の内容
ゼロからわかるPHP超入門

(著者:星野香保子)

(値段:2,570円)

1 PHPで新たな一歩を踏みだそう
2 PHPを使うための準備
3 Webってどんな仕組みなの?
4 はじめてのPHPプログラム
5 データを取り扱うには
6 複数のデータをまとめて扱う配列
7 画面からデータを入力してみよう
8 計算してみよう
9 条件によって処理を変える
10 同じ処理を繰り返す
11 便利な関数を使ってみよう
12 データベースを操作するには
Web領域の仕組みやPHPに関する説明を要所に絞って学習すできる

PHPの歴史やプログラムとはどういうものかが丁寧に記されている

PHPの開発に必要なソフトウェアを利用できる

 

「ゼロからわかるPHP超入門」は初心者でもPHPの理解が深まるよう、PHPの基礎知識だけでなくWeb領域の仕組みやプログラムについても総合的に学習できます。

PHPのコーディング規約(PSR)を理解する

どのプログラミング言語にもルールがあり、PHPにもPSRと呼ばれるPHPコーディング規約があります。

PSRはPSR-1からPSR-19までの種類があります。

それぞれ規約の内容は異なりますが、ここでは主にPHPの基本的なコーディングについて記載されているPSR-1についてご紹介します。

PSR-1では以下のような規約があります。

項目 規約
1 PHPタグ <?php ?> もしくは、<?= ?>を使う。
2 文字コード UTF-8(BOM無し)を使う。
3 記述方法 クラスや関数の宣言処理と、includeやecho等の読込や出力の処理(副作用のある処理)は、記述するPHPファイルを分ける。
4 名前空間とクラス PSR-4規約に従う。つまり、一つのPHPファイルには一つのクラスのみ宣言すること。名前空間は最低でも1レベルは必要で、トップにはベンダー名を付けること。
5 クラス名 StudlyCaps(単語の先頭を大文字にして、空白は無し)という書き方で命名する。
6 クラス定数名 全て大文字で、単語の区切りをアンダースコアにして命名する。
7 メソッド名 camelCase(最初の単語の先頭は小文字で、次からの単語の先頭は全て大文字にして、空白は無し)という書き方で命名する。

前項の【コード例からPHPを学んでみよう】でもご紹介したように、PHPをコーディングする際は表現の仕方が決められています。

これらの規則を知っておくことで実際にソースコードを作るとき、非常に参考になるでしょう。

サンプルプログラムを模写する

Webサイトや書籍などで基礎知識を学び、PSR-1などのコーディング規約を理解した後は、サンプルプログラムを模写して実践に入ってみましょう。

サンプルプログラムを模写するメリットは、実際に自分で入力することで入力したコードがどう表示されるか、基本の文法を頭と手で理解できる点です。

ここでは基本構文のサンプルコードをご紹介します。

コードの条件 サンプルコード サンプルコードで表示される文字
文字列を操作連結

sprintfによる整形

<br>タグの付加

<?php
$a=”Hello”;
$b=”world”;$c=$a.$b;
printf(“%s+%s=%s\n”, $a, $b, $c);$d=sprintf(“%s, %s”, $a, $b);
printf(“%s\n”, $d);$e=nl2br( sprintf(“%s\n”,$d) );
printf(“%s\n”,$e)
?>
Hello+world=Helloworld
Hello, world
Hello, world<br />
if文 ループ中での条件分岐 <?php
$array=array(0,5,8);
foreach( $array as $val){
printf( “値は、%dです。\n”,$val);
if( $val > 5 ){
print “5より大きいです\n”;
} else {
print “5以下です\n”;
}
}
?>
値は、0です。
5以下です
値は、5です。
5以下です
値は、8です。
5より大きいです
四則演算をprintfでフォーマットして出力する <?php
printf( “3*4=%d\n”, 3*4); //乗算
printf( “8/2=%d\n”, 8/2); //除算
printf( “1+5=%d\n”, 1+5); //加算
printf( “7-3=%d\n”, 7-3); //減算
printf( “10%%3=%d\n”, 10%3); //剰余
?>
3*4=12
8/2=4
1+5=6
7-3=4
10%3=1

オンラインでPHPコードの実行をシミュレートできるサイトを使用することで、上記のようなコードを入力することで、どう表示されるか学ぶことできます。

さらにサンプルコードを使用する模写に慣れたら、次は実際にサイトからコードを模写していきましょう。

模写コーディングとは自身で選んだサイトを観察・分析した後、そのサイトを自分でコーディングをして作る事です。

模写コーディングの手順は以下のとおりです。

  1. 模写するサイトを把握する
  2. レイアウト構成をメモする
  3. 全体のHTMLとCSSをコーディングする
  4. 各パーツのHTMLとCSSをコーディングする
  5. 確認(デザインとソースコードのチェック)

模写コーディングでは、模写しようと決めたサイトの画像の配置の仕方や文章の構成を確認し、分析します。

自身で分析した内容をもとに、コーディングを作っていきます。

コーディングが難しい場合、サイトのソースコードを確認してみましょう。

ソースコードの確認方法は以下のとおりです。

Googleの場合
  1. 右クリックしてメニューバーを表示
  2. メニューバーの一番下にある「検証」をクリック
  3. 開いているWebページの右側に「検証」画面が表示され、上の段にHTML、下の段にCSSのソースコードが表示
Internet Explorerの場合
  1. 右クリックしてメニューバーを表示
  2. メニューバーの真ん中にある「ソースの表示」をクリック
  3. 開いているWebページの下側に「ソースコードの表示」画面が表示
  4. ソース表示画面左上の「DOM Explorer」をクリック
  5. 左側にHTML、右側にCSSのソースコードが表示

模写することでソースコードの流れや、コーディング規約を効率よく理解できます。

ぜひこれらの学習方法を組み合わせて、PHPを学習ください。

まとめ

この記事では、特に求人案件数が多いプログラミング言語PHPについてPHPの基礎知識や学習方法をご紹介しました。

PHPは200種類以上あるプログラミング言語の中でもよく使われる言語であり、日々新しいものが開発されトレンドがあるプログラミング言語の中でも、今後も将来性がある言語です。

そのため数多くある学習サイトを使って、IT業界への転職に向けて独学で勉強する人も増えつつあります。

何から勉強を始めていいかわからないという方には、初心者から始めやすいPHPがおすすめです。

これからIT業界へ転職を考えている方は、ぜひご参考ください。

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